①母のこと

闘病記として子宮頸がんになって仕事復帰するまでの記録を書いて行きます。

1回目は母について
がん診断される前の2017年1月に書いたもののリライトです。

私の母は61歳で乳ガンになりました
12年前のお正月が終わった3連休
突然「なんかある!」と言い出した
見つかった時はすでに大きく、ゴルフボールが入っているようで
「まさか、急にここまでならんやろ、どこかでぶつけたんちゃう?」
なんて話していたら、本当に癌でした

検査してみると範囲は広くリンパまで転移がありました
negative3というものでホルモン治療や放射線は使えず、抗がん剤を半年間あててから小さくして手術
パソコンを見ながら話す先生
母に付き添って説明を聞いたのを覚えています

抗がん剤は副作用が強く
抵抗力が無くなり、口内炎ができて
全く何も食べれない
体力は落ちて歩けなくなりました

あれを食べたい、これを食べたいと
私を困らせたけど
探して買っていっても食べれなかった
食べれたのは氷と冷やしぜんざいの汁をほんの少しだけ

母は副作用に耐えきれず途中で
「こんなことするなら死んだほうがまし」
と、抗がん剤をやめて手術しました

その後、脇の下までゴッソリ切除したおかげもあり
母は今でも元気です

あの時は大変だった
死ぬかもしれないと思った時の人間は
理性より本能が勝つと学んだ
そして、癌の治療にはお金がかかる

私もいつかは、なるのかもしれないな
その時がきたら、抗がん剤をやるだろうか?
あんなに母を苦しめた抗がん剤
それでも生きたいと思うのかな?

ちょうど母がガンになった年に
私は保険の仕事に就きました
これも何かのご縁かなと思い
お客様をご家族だと思いながら
今も感謝される仕事をさせてもらっています

これも母のおかげですね。

現在母は73歳。
あの頃、もらえずに死ぬのは嫌だと言っていた年金ももらっています
ひ孫を抱くこともできました
ここ1年は歯が悪くて食が細くなり小さくなりました
今思えば乳がんになった頃は我がままを言うほど体力があって良かったのかもしれません。

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寺尾佳永

寺尾佳永

人生設計カウンセラーCarryCareer
保険相談とキャリア相談の経験を活かし、お金とキャリアの相談「人生設計カウンセリング」を行っています。AFP/国家資格キャリアコンサルタント。パンを作りながら話す癒しの時間も提供中です。